中国大陸の子供たち向けオンライン日本語家庭教師を始めた経緯

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中国での語学経験からオンライン家庭教師への転機

2018年、語学習得のため中国大陸に1年間滞在した私。その間に多くの現地の知り合いが増え、中国のオンライン日本語学習塾に就職する機会がありました。当時、中国は一人っ子政策の終焉間近でベビーブームの真っ只中でした。子供一人当たりにかける教育費も最高潮に達しており、日本企業と関わりのある家庭では、子供にも日本語を学ばせたいという親が多く見受けられました。

日本語学習のニーズと就職の機会

親たち自身が日本語習得の難しさを身をもって知っているため、子供が小さいうちに日本語学習を始めさせたいという意向が強かったのです。このような背景の中、塾も講師が不足していたため、特に資格を持っていなかった私もあっさりと就職できたのです。

双減政策とパンデミックによる大きな変化

2021年、状況が一変しました。中国政府が一人っ子政策を終了し、「双減政策(シャオジャンゼンツェ)」と呼ばれる大規模な教育改革が実施されました。これにより、営利目的の子供向けの塾や家庭教師業は廃止されました。私が就職していた学習塾も、対象を子供から大人に切り替える必要がありました。

オンライン日本語家庭教師としての新たな挑戦

同時に、今まで教えていた子供の親たちから、個人的に教えてほしいという依頼が殺到しました。ちょうどその頃はパンデミックが始まった時期で、オンライン学習が一気に広まるタイミングでもありました。親たちは急な政策転換とコロナのダブルパンチを受け、子供の教育水準が低下することを非常に恐れていました。

ハードルを乗り越えて

当時、私はすでに台湾に住んでおり、パンデミックのために台湾から出ることもできず、ノービザ滞在期限を延長しながら生活していました。親たちの願いに応えたいと思いつつも、いくつかのハードルがありました。

  1. オンラインプラットフォームの整備
    特に検閲規制の厳しい中国で使えるビデオwebミーティングプラットフォームを選定する必要がありました。
  2. 月謝の受け取り方法
    現地の塾で働いていた時は、月謝は会社を通じて日本の銀行口座に振り込まれていましたが、個人で家庭教師をする場合、大陸にいる親から月謝をどうやって日本円で受け取るかという問題を解決しなければなりませんでした。

これらのハードルを一気に越えることはできませんでしたが、トライアンドエラーを繰り返し、現在では安定した方法を確立しています。次回は、そのトライアンドエラーの内容について詳しくご紹介します。


まとめ

中国大陸の子供たち向けにオンラインで日本語家庭教師を始めた経緯について、当初の語学習得のための滞在から始まり、政策やパンデミックによる変化、そしてオンラインプラットフォームや月謝の受け取り方法といった課題を乗り越えた経験を紹介しました。今後も、日本語学習を希望する多くの子供たちに貢献できるよう努めていきたいと考えています。

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