映画「青春18×2 君へと続く道」Netflix配信記念:映画から見える台湾

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ジミーも「何が起こるかわからない旅」へ

ジミーはアミにバックパッカー旅行の目的を訪ねますが、アミは「旅は何が起こるかわからないから楽しいの」と答えます。36歳のジミーはその一言を思い出し、最後の東京出張を機に、アミのように日本で「何が起こるかわからない旅」を始めることにします。ジミーが最初に行ったのはスラムダンクの聖地でした。

スラムダンク聖地巡礼

スラムダンクは、日本の漫画およびアニメ作品で、バスケットボールをテーマにした作品です。その中でも特に有名なシーンの一つに、主人公である桜木花道とヒロインの赤木晴子が湘南の踏切で出会う場面があります。このシーンはファンの間で非常に人気が高く、「スラムダンクの聖地」として知られています。

この湘南の踏切(正式には鎌倉市の「鎌倉高校前駅」付近にある踏切)は、アニメのオープニングにも登場し、アニメファンや観光客にとっての巡礼地となっています。近年、特に外国人観光客の間でこの場所を訪れることが流行しており、実際の風景とアニメのシーンを重ね合わせて写真を撮影する姿が見られます。

外国人観光客がこの場所に惹かれる理由としては、以下のような点が挙げられます:

  1. アニメ文化の影響: スラムダンクは世界的に人気が高く、特にアジア諸国では多くのファンがいます。アニメや漫画を通じて日本文化に親しんだファンが、実際に作品の舞台を訪れたいという気持ちを持つのは自然なことです。
  2. SNSの普及: SNSを通じて、この「聖地」の美しい風景や、アニメのシーンと実際の場所を比較する写真が広まり、それを見た他のファンが訪れる動機となっています。
  3. 日本の観光地としての魅力: 鎌倉や湘南地域は、美しい海岸線や歴史的な建造物が多く、元々観光地として人気があります。アニメの聖地巡礼とともに、この地域全体の観光を楽しむことができます。

外国人観光客が訪れることで、この場所はさらに国際的な注目を集め、スラムダンクの影響力が国境を越えて広がっていることが伺えます。また、地元の観光産業にも良い影響を与えており、地域の活性化に寄与しています。

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なぜか松本へ遠回り

ジミーは、湘南から宇都宮経由で福島県只見町を目指すようですが、なぜか夜に降り立ったのは長野県松本駅でした。それが意図的だったのか、偶然だったのかはわかりません。そこで立ち寄った居酒屋の主人リュウはなんと同じ台南出身でした。彼もまた台北でがむしゃらに働き、出張で来た日本のゆったりとした時間の流れに惹かれて、松本に店を出すことにしたのです。その看板に書かれた言葉もまた、「休息是為了走更長遠的路」でした。

旅先の看板に母国語を見た時の安心感

外国にいると、時に心細く感じる時があるものです。そんな時、ふと路地のお店の看板に日本語を見つけるとちょっと安心します。台湾にお越しの際には、たくさんの看板の中に日本語を探してみてください。きっとあなたをほっこりさせるような、かわいい日本語に出会えるでしょう。

アミはカラオケ店の人気者に

アミはカラオケ店の人気者になり、商売は大繁盛。アミに絵を描く才能があることを知った皆は、お店の壁に絵を描いてほしいと頼みます。

台湾のウォールアート文化

台湾のウォールアート文化は、近年急速に発展し、国際的にも注目を集めています。この文化は、台湾の都市部、特に台北や高雄などの大都市を中心に広がり、街の風景を色彩豊かに変えています。

対照的に、日本ではウォールアート文化は、一般人の生活文化と折り合いが取れない状況が続いています。いたずら書きとウォールアートの線引きのレベルが非常に低く、文化として発信する側も、受け入れる側も成熟しないまま時が過ぎています。

発展の背景

台湾のウォールアートは、1980年代後半から1990年代にかけて、政府の都市再生プロジェクトの一環として始まりました。当時、台湾の都市部では工業化による老朽化が進んでおり、これを機にアートによって新しい活力を街に与えようとする試みが行われました。その後、地元のアーティストや国際的なストリートアーティストが積極的に参加するようになり、ウォールアートは台湾の都市文化の重要な要素となりました。

主要なウォールアートの場所

  1. 台北の西門町:
    • 西門町は、台湾の若者文化とストリートアートの中心地です。このエリアには多くのカフェやショップがあり、壁には現代的でポップなアートが描かれています。
  2. 高雄の駁二芸術特区:
    • 高雄市の駁二芸術特区は、古い倉庫群を再利用して作られたアートスペースで、ここではウォールアートが随所に見られます。アーティストたちは自由な発想で壁に作品を描き、毎年新しいアートが追加されています。
  3. 台中の彩虹村:
    • 彩虹村(レインボービレッジ)は、元軍人の黄永阜さんが手がけたユニークなウォールアートで有名です。彼がカラフルな絵を村全体に描いたことで、一躍観光地として知られるようになりました。

アートの特徴

台湾のウォールアートは、色彩が非常に豊かで、テーマも多様です。地元の文化や歴史、ポップカルチャー、環境問題など、さまざまなテーマが描かれています。また、地元アーティストだけでなく、海外から招かれたアーティストによる作品も多く見られます。

社会への影響

ウォールアートは、単なる装飾ではなく、地域社会に活力を与え、観光産業を活性化させる役割も果たしています。また、若いアーティストたちが自己表現の場としてウォールアートを選ぶことで、新しい才能の発掘やアート文化の発展にも寄与しています。

台湾のウォールアート文化は、アートが持つ力を街に反映させ、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。

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