台北旅行で「台北101をきれいに見たい」と思ったとき、まず候補に入れたいのが信義エリアの象山です。
象山は、台北101のすぐ東側にある小さな山で、MRTを使えば台北中心部から簡単にアクセスできます。山といっても本格的な登山というより、整備された階段を登って展望ポイントを目指す都市型ハイキング。高い場所から台北101を正面に眺められるため、台北らしい写真を撮りたい日本人観光客にも人気のスポットです。
特に魅力的なのは、台北101だけでなく、その周囲に広がる信義エリアの高層ビル群、遠くの山並み、夕暮れから夜景へ変わっていく台北の街並みを一度に楽しめること。台北101の展望台から「街を見下ろす」のとは違い、象山では「台北101が立つ街そのもの」を眺められます。
この記事では、初めて象山へ行く日本人旅行者向けに、MRTでの行き方、登山口までの歩き方、所要時間、登るときの注意点、台北101をきれいに撮るコツを丁寧に紹介します。
象山とは?台北101を眺める定番の展望スポット
象山は、台北市信義区にある低山で、台北101の東側に位置しています。中国語では「象山」と書き、読み方は「シャンシャン」に近い音です。英語ではElephant Mountainと紹介されることが多く、旅行ガイドやGoogleマップでもこの名前で見かけることがあります。
象山の一番の魅力は、台北101を近すぎず遠すぎない距離から眺められることです。
台北101の足元にいると、建物が高すぎて全体を写真に収めるのが難しくなります。一方、象山まで少し離れて登ると、台北101の全体像と信義エリアのビル群を一緒にフレームに入れられます。台北101の存在感をしっかり出しながら、周囲の街並みも写せるため、「台北に来た」とひと目で伝わる写真になります。
また、象山はアクセスの良さも大きなポイントです。台北中心部から遠出をしなくても、MRTで信義エリアまで行き、駅から歩いて登山口へ向かえます。午前中の観光、夕方の散策、夜景撮影など、旅行日程に組み込みやすいのが魅力です。
象山はどんな人におすすめ?
象山は、台北101を写真に収めたい人、台北らしい夜景を見たい人、短時間で自然も感じたい人に向いています。
特に、日本からの短期旅行では「台北101には行きたいけれど、展望台に上るか迷う」という人も多いはずです。そんなとき、象山は別の角度から台北101を楽しめる選択肢になります。展望台は台北101の中から街を見下ろす体験ですが、象山は台北101そのものを主役にして眺める体験です。
写真好きの人にはもちろん、夫婦旅行、ひとり旅、台湾リピーターにもおすすめできます。信義エリアの都会的な雰囲気と、山道の緑が近い距離にあるため、「台北は都市なのに、すぐ自然に入れる」という台湾らしさも感じられます。
ただし、象山は完全な平地観光ではありません。登山道は整備されていますが、階段が多く、短時間でもしっかり汗をかきます。普段あまり歩かない人、膝に不安がある人、小さな子ども連れの場合は、無理をせず途中の展望ポイントまでにするのも良いでしょう。
象山までのアクセス方法|最寄り駅はMRT「象山」駅
象山観光で一番わかりやすいアクセス方法は、MRT淡水信義線、いわゆる赤い路線を使って「象山」駅まで行く方法です。
象山駅は淡水信義線の終点側にある駅で、台北101や信義エリアの東側に位置しています。台北駅から向かう場合は、MRT淡水信義線に乗り、「象山」方面の電車に乗れば乗り換えなしで到着できます。
日本人旅行者がよく滞在するエリア別に見ると、アクセスは次のようなイメージです。
台北駅周辺から行く場合は、MRT淡水信義線で「象山」駅へ向かいます。乗り換えが不要なので、初心者にもわかりやすいルートです。
中山駅周辺から行く場合も、MRT淡水信義線を利用できます。中山駅から赤い路線に乗り、象山方面へ進みます。
西門町から行く場合は、MRT板南線で台北駅へ移動し、そこで淡水信義線に乗り換えるのがわかりやすいルートです。慣れている人なら他の乗り換え方法もありますが、初めての旅行なら台北駅乗り換えが安心です。
台北101から行く場合は、MRTで1駅移動する方法もありますが、時間と体力に余裕があれば信義エリアを歩きながら象山方面へ向かうこともできます。ただし、これから階段を登ることを考えると、暑い日や荷物が多い日は無理に歩きすぎない方が快適です。
MRT象山駅から登山口までの歩き方

象山へ行くときは、MRT象山駅の2番出口を目指します。
駅に着いたら、まず「出口2」または「象山親山歩道」「象山步道」といった案内表示を確認しましょう。台北のMRT駅は案内が比較的わかりやすく、観光客でも落ち着いて表示を見れば移動しやすいです。
2番出口を出たら、象山公園方面へ進みます。駅前からいきなり山道が始まるわけではなく、まずは住宅地や公園の近くを歩いて登山口へ向かいます。道中には案内板があるので、「象山」「象山親山步道」「登山口」といった表示を確認しながら進みましょう。
目安として、象山駅から登山口までは徒歩で約10〜15分ほどです。歩道は基本的に市街地の道なので、登山道に入る前はまだ普通の街歩きという感覚です。

登山口に近づくと、階段が見えてきます。ここからが象山ハイキングの本番です。登り始める前に、水分補給をしておくと安心です。夏場の台北は湿度が高く、短い距離でもかなり汗をかきます。駅を出る前、または駅周辺のコンビニで水を買っておくと良いでしょう。
タクシーやUberで行く場合の注意点
体力を温存したい場合や、ホテルから直接向かいたい場合は、タクシーやUberを使う方法もあります。
その場合は、行き先を「象山登山口」または「象山步道登山口」と伝えるとわかりやすいです。ドライバーによっては「象山」とだけ伝えると、周辺の別地点に停まる可能性もあるため、地図アプリで登山口の位置を見せるのがおすすめです。
ただし、タクシーで行っても展望ポイントまで車で上がれるわけではありません。あくまで登山口付近まで移動できるだけで、そこから先は階段を登る必要があります。
また、夕方や週末、年末年始などは周辺道路が混みやすくなることがあります。帰りにタクシーを呼ぶ場合も、登山口付近では車が停まりにくい場所があるため、少し広い道まで出てから配車する方がスムーズです。
象山の登山道はきつい?所要時間の目安

象山の登山道は整備されていますが、階段が多いのが特徴です。山道そのものは長すぎませんが、最初からしばらく急な階段が続くため、見た目以上に息が上がります。
普段から歩き慣れている人なら、登山口から主要な展望ポイントまでは15〜25分ほどで到着できます。ただし、写真を撮ったり、途中で休憩したりするなら、往復で1時間〜1時間半ほど見ておくと安心です。
台北市の公式案内では、象山親山歩道は歩道部分が約1.5km、全体では約2.3km、歩行時間の目安は約1時間40分とされています。展望ポイントだけを目指して戻るか、さらに奥まで歩くかによって所要時間は変わります。
旅行中に組み込むなら、駅から登山口までの移動、登り、撮影、下り、MRT駅へ戻る時間を含めて、最低でも1時間半、ゆっくり楽しむなら2時間ほど確保しておくと良いでしょう。
どこまで登れば台北101が見える?
象山は、山頂まで行かなくても台北101の眺めを楽しめるのが魅力です。
登山道を進んでいくと、途中にいくつかの展望ポイントがあります。最初の展望台に着くだけでも、台北101と信義エリアの街並みをかなりきれいに見ることができます。体力に自信がない人は、まずは最初の展望ポイントを目標にすると良いでしょう。
さらに上へ進むと、有名な巨石があるエリアや、写真を撮りやすい展望スペースがあります。SNSなどでよく見る「岩の上から台北101を見下ろす写真」は、この周辺で撮られていることが多いです。

ただし、岩の上での撮影は混雑しやすく、足場にも注意が必要です。無理に高い場所へ登ったり、他の人の撮影を妨げたりしないようにしましょう。旅行中の写真は大切ですが、安全が最優先です。
おすすめの時間帯|夕方から夜景が特に人気
象山で一番人気がある時間帯は、夕方から夜にかけてです。
日没前に到着すると、明るい時間の台北101、夕暮れの空、街の明かりが灯り始める夜景まで、時間とともに変化する景色を楽しめます。特に晴れた日の夕方は、台北101のガラス面に光が当たり、街全体が柔らかい色に包まれます。
ただし、夕方の象山は混みやすいです。展望台や撮影スポットは場所取りをする人も多く、落ち着いて写真を撮りたいなら少し早めに登り始めるのがおすすめです。日没の30〜60分前には展望ポイントに着くつもりで行動すると安心です。
朝の時間帯もおすすめです。比較的人が少なく、空気が澄んでいる日は台北101がすっきり見えます。夏場は日中の暑さを避ける意味でも、朝の象山は快適です。
一方、昼間は日差しと湿度でかなり暑く感じることがあります。特に6月から9月ごろは、短い登りでも汗だくになることがあります。昼間に行く場合は、帽子、水、タオルを用意して、無理のないペースで登りましょう。
夜に行く場合の注意点
象山は夜景スポットとして人気がありますが、夜に行く場合はいくつか注意が必要です。
まず、帰り道が暗くなります。登山道には照明がある場所もありますが、足元が見えにくい箇所もあります。スマホのライトでも対応できますが、バッテリー残量には注意しましょう。
また、夜は写真撮影に時間がかかりがちです。スマホのナイトモードを使う場合、手ブレしやすいので、手すりや安定した場所を利用して撮るときれいに写りやすくなります。三脚を使う場合も、通行の邪魔にならないように注意が必要です。
雨上がりや雨の日は、階段が滑りやすくなります。特に下りは足元に気をつけてください。サンダルやヒールではなく、歩きやすいスニーカーで行くのがおすすめです。
女性のひとり旅でも行ける場所ではありますが、夜遅い時間に人が少なくなってから一人で山道を歩くのは避けた方が安心です。夜景を見たい場合は、早めの時間に登って、あまり遅くならないうちに下山しましょう。
台北101をきれいに撮るコツ
象山で台北101を撮るときは、ただ真正面に入れるだけでなく、周囲の街並みや木々を少し入れると、写真に奥行きが出ます。
スマホで撮る場合は、まず通常の広角で台北101全体と信義エリアのビル群を入れてみましょう。台北101を画面の中央に置くと記念写真らしくなり、少し左右にずらすと旅写真らしい雰囲気になります。
夕方は空の色が変わりやすいので、同じ場所でも数分ごとに印象が変わります。日没直前だけでなく、日没後の青い時間帯も狙い目です。空が完全に暗くなる前の時間は、街の明かりと空の色が両方残るため、夜景がきれいに見えます。
人物を入れるなら、台北101を背景に後ろ姿を撮る構図がおすすめです。顔を大きく写すよりも、展望台の手すりや山の緑を入れて、旅先で景色を眺めている雰囲気を出すと自然です。
ただし、象山の撮影スポットは混雑しやすいので、長時間同じ場所を占有しないようにしましょう。特に夕方の人気時間帯は、撮影したい人が後ろに並んでいることもあります。数枚撮ったら場所を譲ると、気持ちよく観光できます。
象山に行くときの持ち物
象山は短時間で行けるスポットですが、街歩きの延長だけで考えると少し大変です。最低限、歩きやすい靴と水は用意しましょう。
特におすすめの持ち物は、飲み物、タオル、歩きやすいスニーカー、モバイルバッテリー、虫よけ、汗を拭けるハンカチです。夏場なら帽子や日焼け止めもあると安心です。
カメラを持っていく場合は、荷物を軽めにまとめるのがおすすめです。階段が続くため、大きなスーツケースや重い買い物袋を持ったまま登るのは避けましょう。信義エリアで買い物をした後に行くよりも、先に象山へ登ってからショッピングや食事に向かう方が動きやすいです。
夕方から夜にかけての101周辺のガイドは、こちらの記事もご覧ください。
雨の日や天気が悪い日はどうする?
象山は屋外スポットなので、天気の影響を受けやすい場所です。
小雨程度なら登れないことはありませんが、階段が滑りやすく、景色も白くかすんでしまうことがあります。せっかく台北101を眺めに行っても、雲や霧で見えにくい場合もあります。
強い雨、雷、台風接近時は無理に行かない方が安全です。台湾の雨は急に強くなることもあるため、天気が不安定な日は、台北101の展望台、信義エリアのショッピングモール、カフェなど屋内スポットに切り替えるのも良いでしょう。
逆に、雨上がりで空気が澄んでいる日は、街の輪郭がくっきり見えることもあります。ただし、足元は滑りやすいので、写真に夢中になりすぎないように注意してください。
街歩きの写真スポットについては、こちらの記事もご覧ください。
象山と台北101はセットで回るのがおすすめ
象山は、台北101や信義エリアの観光と組み合わせやすい場所です。
たとえば、昼間に台北101周辺でショッピングや食事を楽しみ、夕方に象山へ登って夜景を見る流れは、初めての台北旅行でも満足度が高いコースです。台北101を近くで見た後に、象山から全体を眺めると、建物の高さや信義エリアの広がりをより実感できます。
象山は「台北らしい一枚」を撮りたい人にぴったり
象山は、台北101を最も台北らしく眺められる場所のひとつです。
台北101の展望台に上る体験も魅力的ですが、象山から見る台北101には、また違った良さがあります。山の緑、信義エリアの高層ビル、遠くの山並み、夕暮れの空。その中に台北101がすっと立っている景色は、台北という街の個性をよく表しています。
アクセスはMRT象山駅から徒歩で向かえるため、日本人観光客でも比較的行きやすいスポットです。ただし、階段はしっかりあるので、歩きやすい靴と水分補給は忘れないようにしましょう。
初めての台北旅行で「台北101をどこから見ればいい?」と迷ったら、ぜひ象山を候補に入れてみてください。短いハイキングの先に、台北らしい絶景が待っています。






コメント