台湾旅行でレンタカーやバイクを利用したい場合、出発前に必ず確認しておきたいのが「台湾で運転するために必要な書類」です。
日本人旅行者が台湾で運転する場合、日本で取得する一般的な国際運転免許証では運転できません。日本台湾交流協会は、台湾では日本の国際運転免許証の使用は認められておらず、日本の有効な運転免許証と、その免許証に対応する中国語翻訳文を用意する必要があると案内しています。
この記事では、台湾で車やバイクを運転する予定のある日本人観光客に向けて、JAFによる「日本の運転免許証の中国語翻訳文」のWeb申請手順を、ステップごとにわかりやすく解説します。レンタカーを借りる人、地方都市を車で回りたい人、台湾でスクーターを運転したい人は、旅行前に必ず確認しておきましょう。
台湾で運転するには「国際免許」ではなく「中国語翻訳文」が必要
台湾で短期滞在中に運転する場合、必要になるのは主に次の3点です。
有効な日本の運転免許証、当該免許証に対応する中国語翻訳文、そして最終入境日が記載されているパスポートです。中国語翻訳文は、日本台湾交流協会台北事務所・高雄事務所、またはJAFが発行したものに限られます。
台湾で運転できる期間は、台湾に入境してから1年以内、かつ日本の運転免許証の有効期間内です。この期間を超えて運転すると無免許運転として罰せられる可能性があるため、長期滞在や再入境を挟む場合は注意が必要です。
日本の運転免許証だけを持って台湾に行っても、現地でそのまま運転できるわけではありません。また、日本で発行される国際運転免許証を持っていても、台湾では使えません。台湾旅行で運転する予定がある人は、出発前にJAFの中国語翻訳文を準備しておくのが安心です。
JAFで申請できる「中国語翻訳文」とは?
JAFの運転免許証翻訳文サービスには、日本で外国免許を使うための日本語翻訳文と、日本の免許証を台湾で使うための中国語翻訳文があります。
台湾旅行者が申請するのは、日本の運転免許証の中国語翻訳文です。
JAF公式サイトでは、翻訳文の申請はオンライン申請で行い、支払いはクレジットカードまたはコンビニ現金払い、受け取りは日本国内のコンビニ印刷と案内されています。オンライン申請は日本国内のネットワークからのみアクセス可能で、発行日数は1〜2週間程度です。
2025年3月31日をもって、JAFの窓口・郵送での申請受付は終了しており、現在はオンライン申請を利用する流れになっています。
JAF中国語翻訳文の料金と印刷料金
JAF公式サイトでは、台湾で利用する中国語翻訳文の発行料金は7,000円、コンビニでの印刷料金は20円/枚と案内されています。
中国語翻訳文には、免許種類などの詳細を説明した「別紙」が付属します。JAF公式サイトでも、台湾域内で運転する際には翻訳文とあわせて別紙も必要になるため、コンビニで印刷する場合は忘れずに受け取るよう案内されています。

申請前に準備するもの
JAFのWeb申請を始める前に、次のものを用意しておきましょう。
まず必要なのは、現在有効な日本の運転免許証です。JAF公式サイトでは、すべての申請に共通して必要な書類として、現在有効な運転免許証の表面・裏面の画像データを挙げています。
免許証画像は、加工していない原本画像を用意します。スマートフォンで撮影する場合は、免許証の四隅が切れていないか、文字が読めるか、光の反射で一部が白く飛んでいないかを確認してください。
支払い方法は、クレジットカード払いまたはコンビニ現金払いです。クレジットカード払いの場合、JAF公式Q&AではVISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubが利用できると案内されています。一方、デビットカードやプリペイドカードは利用できません。
JAFによる運転免許証中国語翻訳文Web申請の手順
ステップ1:JAFの運転免許証翻訳文申請サイトにアクセスする
まず、JAF公式サイトの「運転免許証の翻訳文」ページにアクセスし、オンライン申請へ進みます。
台湾で使う場合は、「日本の免許証を持っている人が台湾で運転する」ケースに該当します。JAF公式の申請サイト利用ガイドでは、日本の免許証を持っている人が中国語翻訳文を申請する場合、該当するボタンを選択する流れが示されています。

台湾で利用する場合は、日本の免許証を持つ人向けの「中国語翻訳文の申請」を選びます。
ステップ2:メールアドレスを登録する
申請サイトでは、最初にメールアドレスを登録します。JAF公式の利用ガイドでは、利用規約とコンビニ印刷サービスの利用規約を確認し、「同意する」にチェックを入れてメールアドレス登録へ進む流れが案内されています。
登録したメールアドレスには、ログインに必要なパスワードが通知されます。申請状況の確認やコンビニ印刷番号の確認にも使うため、JAFから届いたメールは削除せずに残しておきましょう。
ステップ3:マイページにログインする
メールで届いたパスワードを使って、申請サイトのマイページにログインします。
JAF公式の利用ガイドでは、マイページで翻訳文の申請、発行状況、翻訳文印刷番号、支払いに関する詳細、領収書発行、申請キャンセルなどを確認できると案内されています。
旅行直前に印刷番号を探して慌てないよう、申請後もマイページにログインできる状態を保っておきましょう。
ステップ4:「自分の免許証の翻訳文を申請する」を選ぶ
本人が自分の免許証の翻訳文を申請する場合は、「自分の免許証の翻訳文を申請する」を選びます。
JAF公式の利用ガイドでは、自分の免許証を申請する場合、代理人登録は「しない」を選択すると案内されています。
家族や友人に代わりに申請してもらうことも可能ですが、その場合は代理人申請の扱いになります。オンライン申請が難しい場合、JAF公式サイトでは家族や友人が代わりに申請できると案内されています。
ステップ5:免許証情報を入力する
次に、氏名、住所、免許証番号、有効期限、免許の種類などを入力します。
ここで大切なのは、免許証に記載されている通りに入力することです。JAF公式の利用ガイドでも、免許証に記載の情報とパスポート等の情報が異なる場合でも、免許証に記載されている通りに入力すると説明されています。
住所変更や免許更新をしたばかりの人は、古い情報のまま申請しないよう注意してください。日本台湾交流協会も、日本の運転免許証を更新した場合や住所などの記載事項に変更があった場合は、中国語翻訳文を新たに取得し直す必要があると案内しています。
ステップ6:免許証の表面・裏面画像をアップロードする
入力が終わったら、運転免許証の画像を登録します。JAF公式サイトでは、現在有効な運転免許証の表面・裏面の画像データが必要とされています。
スマートフォンで撮影する場合は、次の点を確認してからアップロードしましょう。
免許証の表面と裏面を両方用意する
免許証全体が写っている
文字がはっきり読める
反射や影で一部が見えなくなっていない
画像加工をしていない

ステップ7:申請内容を確認する
画像登録後、申請内容の確認画面へ進みます。氏名、住所、免許証番号、有効期限、免許の種類に誤りがないか、最後にもう一度確認しましょう。
特に台湾で車やバイクを借りる予定がある人は、免許区分の入力ミスに注意が必要です。台湾で運転できる車種は、日本で運転が認められている車種に相当する台湾の車種とされています。
ステップ8:発行コンビニと支払い方法を選ぶ
申請内容を確認したら、翻訳文を印刷するコンビニと支払い方法を選びます。
JAF公式サイトでは、オンライン申請の支払い方法として、クレジットカード払いまたはコンビニ現金払いが案内されています。受け取りは日本国内のコンビニ印刷です。
コンビニ現金払いの場合は、受付完了後にJAFから支払いに関する案内メールが届き、その案内に従って支払います。JAF公式サイトでは、支払いを確認でき次第、JAF職員が翻訳文の発行作業に着手すると説明されています。


ステップ9:翻訳文の発行を待つ
JAF公式サイトでは、翻訳文の発行日数は1〜2週間程度と案内されています。国や免許証の内容、取扱状況によっては、さらに日数がかかる場合もあります。
台湾でレンタカーを予約している人、空港到着後すぐに車を借りる人、郊外でバイクを借りたい人は、出発直前ではなく、余裕をもって申請しておきましょう。
特に連休前や旅行シーズンは、申請が集中する可能性があります。台湾で運転する予定が少しでもあるなら、旅行の2〜3週間前には申請を始めておくと安心です。
ステップ10:日本国内のコンビニで印刷する
翻訳文が発行されたら、マイページで印刷に必要な番号を確認し、日本国内のコンビニで印刷します。
JAF公式のコンビニ印刷ガイドでは、日本の免許証を持って台湾で運転する人向けのログイン画面にアクセスし、マイページで発行状況を確認して、8ケタまたは10ケタの英数字を確認する流れが説明されています。
セブンイレブンでは「プリント」から「ネットプリント」を選び、ファミリーマートでは「プリント」から「ネットワークプリント」を選びます。ローソン・ミニストップでは「ネットワークプリント」を選び、画面の案内に従って番号を入力します。





印刷後は、翻訳文本体だけでなく、別紙も出ているかを必ず確認してください。中国語翻訳文では別紙が必ず発行されます。
台湾で運転するときに携帯するもの
台湾で実際に運転するときは、次の3点を必ず携帯します。
日本の運転免許証原本
JAFまたは日本台湾交流協会が発行した中国語翻訳文
最終入境日が確認できるパスポート
日本台湾交流協会は、警察官が台湾への最終入境日を確認するため、パスポートの提示を求める場合があると案内しています。
レンタカー店やバイクレンタル店で提示するだけでなく、運転中もこれらの書類を携帯しておきましょう。ホテルにパスポートを置いたまま運転に出るのは避けたほうが安全です。
バイクを運転する人は特に注意
台湾旅行でバイクを借りたい人は、車以上に免許区分の確認が大切です。台湾の一般的なスクーターには125cc前後のものも多く、日本の普通自動車免許だけで運転できると思い込むのは危険です。
日本台湾交流協会は、台湾で運転できる車種は日本で運転が認められている車種に相当する台湾の車種と案内しています。また、原付一種に新たな区分が追加された後も、台湾で運転できる車両区分は「普通軽型機器腳踏車」であり、従来の原付一種で運転可能な車両区分に変更はないとしています。
つまり、日本の原付免許しか持っていない人が、台湾で125ccクラスのスクーターを自由に運転できるわけではありません。125cc前後のスクーターを借りたい場合は、自分の日本の免許区分と台湾側の車両区分が合っているかを、レンタル前に必ず確認してください。
現地の店で借りられるかどうかと、法的に運転できるかどうかは別の問題です。不安がある場合は、免許証と中国語翻訳文を店員に見せたうえで、排気量や保険条件も確認してから借りるようにしましょう。

すでに台湾にいる場合はどうする?
JAFのWeb申請は、日本国内のネットワークからのみアクセス可能で、受け取りも日本国内のコンビニ印刷です。すでに台湾に滞在している場合は、JAFのWeb申請ではなく、日本台湾交流協会台北事務所または高雄事務所での申請を検討します。
日本台湾交流協会の案内では、台湾で取得する場合、台北・高雄事務所の窓口で申請できるとされています。窓口受付時間は、台北事務所が平日9:00〜11:30、13:30〜17:00、高雄事務所が平日9:00〜12:00、13:30〜17:00です。作成・発行には約1時間程度かかる可能性があると案内されています。
台湾到着後に取得する場合は、休所日や必要書類、受付時間が変更される可能性もあるため、必ず日本台湾交流協会の公式情報を確認してから行きましょう。
マイナ免許証だけでは台湾で運転できない可能性がある
2025年3月24日からマイナ免許証の運用が始まりましたが、台湾で運転する予定がある人は特に注意が必要です。
日本台湾交流協会は、マイナ免許証はカード券面に運転免許証の情報が表示されないため、現地官憲で無免許とされる可能性があると案内しています。そのため、海外で運転する場合は、従来の日本の運転免許証を取得し、渡航先に持参するよう案内しています。
また、日本台湾交流協会では、中国語翻訳文の申請には従来の日本の運転免許証が必要で、マイナ免許証による申請は受け付けていないとしています。
台湾で運転する可能性がある人は、マイナ免許証だけでなく、従来の日本の運転免許証を用意しておきましょう。
JAF中国語翻訳文は毎回取り直す必要がある?
日本台湾交流協会は、運転免許証の記載内容に変更がない限り、台湾へ入境するたびに中国語翻訳文を取得し直す必要はないと案内しています。ただし、台湾に入境後1年以内であり、日本の運転免許証の有効期間内であることが条件です。
一方で、日本の運転免許証を更新した場合や、住所などの記載事項に変更があった場合は、中国語翻訳文を新たに取得し直す必要があります。
過去に台湾旅行で翻訳文を取得したことがある人も、免許更新後や住所変更後はそのまま使えない可能性があります。リピーター旅行者ほど、出発前に免許証の有効期限と記載内容を確認しておきましょう。
台湾で運転する前に確認したい公式サイト
台湾で運転する予定がある人は、出発前にJAFと日本台湾交流協会の公式情報を確認しておくと安心です。
JAF公式サイトでは、中国語翻訳文の申請方法、必要書類、料金、支払い方法、コンビニ印刷、翻訳文見本、注意事項を確認できます。
日本台湾交流協会の公式サイトでは、日本の運転免許保有者が台湾で運転するための制度、必要書類、運転できる期間、台湾での中国語翻訳文取得方法、マイナ免許証に関する注意点が案内されています。
長期滞在者が台湾の運転免許証を取得する場合は、短期旅行者向けの中国語翻訳文とは別の手続きになります。居留証を持って台湾の免許証を取得したい場合は、日本台湾交流協会や台湾の監理機関の最新情報を確認してください。
まとめ:台湾で車・バイクを運転するなら、JAFの中国語翻訳文を出発前に準備しよう
台湾で車やバイクを運転する予定がある日本人観光客は、日本の国際運転免許証ではなく、日本の運転免許証に対応する中国語翻訳文を準備する必要があります。
JAFのWeb申請は、日本国内からオンラインで申し込み、日本国内のコンビニで印刷する流れです。申請には有効な日本の運転免許証の表面・裏面画像が必要で、発行には1〜2週間程度かかります。
発行後は、翻訳文本体だけでなく、別紙も必ず印刷してください。台湾で運転するときは、日本の運転免許証原本、中国語翻訳文、別紙、パスポートを携帯します。
レンタカーやバイクを借りる予定がある人は、旅行直前ではなく、出発の数週間前から準備しておくと安心です。特にバイクを運転する場合は、排気量と免許区分の確認が重要です。台湾で安全に旅を楽しむためにも、公式情報を確認し、必要な書類をそろえてから出発しましょう。




コメント