台湾東部地震により、新北メトロ(MRT)環状線に被害が発生しました。地震により高架の桁橋がずれたり、レールが曲がったりしたことで、一部区間での運行が不可能となりました。旅行者も移動手段の変更が必要です。
新北メトロ(MRT)環状線への影響
4月付のフォーカス台湾は以下のように伝えています。
(新北中央社)東部海域を震源とする3日の地震で、北部・新北市を走る新北メトロ(MRT)環状線では高架の桁橋がずれたり、レールが曲がったりする被害が出たため、一部区間で不通が続いている。侯友宜(こうゆうぎ)市長は24日、復旧には少なくとも1年以上かかるとの見通しを示した。
環状線は現在、新北産業園区―板橋間と中和―大坪林間で折り返し運転を行っている。
侯市長はこの日開かれた市議会の会議で、設計や施工などに問題があったか責任を明らかにしている最中だとした上で、現在は専門家が修復計画を話し合っていると語った。
新北市でメトロ建設を担当する新北市政府捷運工程局の李政安局長は会議後、報道資料を通じ、橋和駅に近い小学校では3日の地震で震度5強を観測したと説明。同駅から板新駅までの区間で11カ所の桁橋に3.5~92センチのずれが生じたとした。
環状線は安全に問題がないことを確保した上で全線復旧できると強調。桁橋のずれを直した上で軌道工事を行うとし、復旧には1年以上かかると語った。
https://japan.focustaiwan.tw/travel/202404250004
訪台旅行者への影響
新北メトロ(MRT)環状線とは、別称黄色線とも言われ、路線図でも黄色で示されています。
上の路線図で言うと、Y12「中和駅」からY16「板橋駅」間が不通となっていて、現在は無料の代行バスが板橋―中和間と板橋―大坪林間で運行されています。復旧には1年を見込んでいるとのこと。長いですね。
観光客への影響
板橋区や中和区に観光目的で行く人はそう多くないですので、観光客への目だった影響はないと思われます。しかし、鳥来温泉など新店区に観光に来て、MRTの黄線を使い、新北産業園区駅から桃園空港線(紫線)に乗り換えて空港や台北駅に行こうとする移動プランをもし考えているなら、他の移動方法を考えるべきです。特に桃園空港に行くことを考えているなら、飛行機の時間に間に合わない可能性が出て来ます。新店から素直に松山新店線(緑線)を使って台北方面へ出て、桃園空港線(紫線)に乗り換えるか、桃園空港直通バスを利用する必要があります。
復旧に長期間かかるため、移動プランは慎重に
修復には予想で1年かかると言っています。日本人の時間厳守感覚で物事を測れませんので、2年かかかると踏んでおいたほうが良さそうです。中級以上の台湾トラベラーは、移動プランを慎重にたてましょう。
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