台北MRT「モバイルバッテリー禁止」騒動とは?
2026年1月、台北地下鉄(MRT)で「モバイルバッテリー(行動電源)が使用禁止になった」という情報がSNSやニュースで急速に拡散し、台湾国内だけでなく訪台予定の旅行者の間でも混乱が広がりました。
しかし結論から言うと、台北MRTでモバイルバッテリーが全面的に禁止された事実はありません。
本記事では、なぜ誤解が生じたのか、その経緯とメトロ台北(台北捷運)の正式な回答を、旅行者目線で整理して解説します。
発端:MRT車内で起きたモバイルバッテリー発煙事故
騒動のきっかけは、2026年1月中旬に発生した台北MRT板南線(ブルーライン)車内での事故です。
乗客が所持していたモバイルバッテリーから突然煙が出て、車内で消火器が使用される事態となりました。
この影響で多くの乗客が別の列車に移動するなど、一時的に運行にも支障が出ました。
実は台北MRTでは、過去数年間に同様のモバイルバッテリー関連トラブルが複数回発生しており、安全対策の強化が課題となっていました。
「使用禁止」と誤解が広まった理由
事故後、メトロ台北は公式サイトや報道を通じて、次のような呼びかけを行いました。
- MRTの駅構内・車内ではモバイルバッテリーの使用をできるだけ控えてほしい
- 異常があるバッテリーは持ち込まないよう注意してほしい
ところが、この「使用を控えるように」という表現が一部で
「使用禁止」「持ち込み禁止」
と受け取られてしまい、SNSやニュース見出しを通じて誤解が拡散していきました。
メトロ台北の正式な回答【重要】
混乱を受けて、メトロ台北(台北捷運)は公式に見解を発表し、次の点を明確にしています。
✔ モバイルバッテリーは「禁止」ではない
現在のMRTの利用規則や法令において、
モバイルバッテリーの携帯・使用を禁止する規定は存在しません。
そのため、駅員が乗客の使用を制止したり、没収したりすることもありません。
✔ あくまで「安全のための注意喚起」
呼びかけの目的は、以下のような安全面への配慮です。
- リチウムイオン電池は発熱・発煙・発火のリスクがある
- 車内で事故が起きると、多くの乗客がパニックになる可能性がある
- 過去にも類似の事故が発生している
そのため「使用を控えてほしい」というお願いベースの注意喚起が行われただけ、というのが公式説明です。
実際の運用はどうなっている?
現在の台北MRTでの実情は次の通りです。
- モバイルバッテリーの持ち込み・使用は禁止されていない
- ただし車内での使用は安全面から控えることが推奨されている
- 異常や事故が起きた場合、使用者に責任が及ぶ可能性がある
また、万一の事態に備えて、駅構内や車内には消火用具や耐熱装備も配置されています。

訪台旅行者へのアドバイス
台湾旅行中に台北MRTを利用する際は、次のポイントを意識すると安心です。
- 車内でのモバイルバッテリー使用はなるべく控える
- 発熱・膨張・破損があるバッテリーは使用しない
- 充電は駅構外や宿泊先で済ませておく
- 万一のトラブル時は駅員の指示に従う
正しい情報を知っていれば、必要以上に不安になる必要はありません。
まとめ:禁止ではなく「誤解」だった
- 台北MRTでモバイルバッテリーが全面禁止された事実はない
- 発煙事故を受けた安全上の注意喚起が誤解を招いた
- メトロ台北は公式に「禁止ではない」と明言している
訪台旅行を予定している方は、落ち着いて正確な情報をもとにMRTを利用しましょう。




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