この記事では、ExpressVPNを選ぶことになったきっかけと理由をお伝えします。
きっかけ
6年前、私は言語学習のために中国の山東省で1年間暮らすことになりました。普段からGoogleサービスを多用しているAndroidユーザーの私にとって、これらのサービスを中国でも引き続き使う必要がありました。しかし、中国では多くの外国のインターネットサービスがアクセス制限を受けており、その中にはGoogleサービスも含まれていました。そこで、VPN(Virtual Private Network)を利用することに決めました。
中国での生活において、インターネットの自由は非常に重要です。研究や学習のために必要な情報やツールにアクセスできないことは大きなハンディキャップとなります。特にGoogleサービスやYouTube、Facebook、Twitterなどの主要なプラットフォームにアクセスできないことは大きな問題でした。これらの理由から、VPNの使用が不可欠となりました。
様々なVPNサービスの試用
VPNサービスを選ぶにあたり、私はいくつかの異なるサービスを試しました。それぞれのサービスには利点と欠点がありました。以下に、それぞれのVPNサービスについての評価を示します。
無料のVPNサービス
優れている点
- 金銭負担がない:無料のVPNサービスは、当然のことながら費用がかからないため、誰でも気軽に利用することができます。
劣る点
- 秘匿性が担保されていない:無料のサービスでは、ユーザーのプライバシーがしっかりと保護されないことが多いです。データが第三者に渡るリスクがあります。
- アクセスポイントを選べない:無料のVPNでは、接続先のサーバーを選ぶことができず、利用者が多いサーバーに自動的に接続されるため、速度や安定性に問題が生じることがあります。
OpenVPNと無料サーバーを使う
優れている点
- 無料で、アクセスポイントを選べる:OpenVPNはオープンソースであるため、無料で利用でき、接続先のサーバーを自由に選ぶことができます。
劣る点
- 速度が遅い:無料のVPNサービスと同様に、速度が遅くなることが多いです。特に動画のストリーミングや大容量のファイルのダウンロードには適していません。
- VPNサーバー情報を頻繁に更新する必要がある:OpenVPNを利用する際には、サーバー情報を定期的に更新する必要があり、手間がかかります。
有料のVPNサービス
優れている点
- 速度が速い:有料のVPNサービスは、専用のサーバーを使用するため、速度が速く、安定した接続が可能です。
- アクセスポイントを選べる:多くの有料VPNサービスでは、世界中の様々なサーバーに接続でき、ユーザーが自由に選択することができます。
- 秘匿性も高い:有料サービスは、ユーザーのプライバシー保護に力を入れており、データの暗号化やログを残さないポリシーなどがしっかりしています。
劣る点
- お金がかかる:最大のデメリットは、費用がかかることです。特に長期間利用する場合は、一定のコストが発生します。
最終的に選んだのは、ExpressVPN
様々なVPNサービスを試した結果、私が最終的に選んだのは有料のExpressVPNでした。以下に、ExpressVPNを選んだ理由を詳細に述べます。
1. VPNサーバーの巨大なネットワーク
すべてのデバイスで動作
ExpressVPNは、多様なデバイスで利用可能です。私の環境はAndroidとwindowsですが、ExpressVPNはWindows、Mac、iOS、Android、Linux、およびルーターでも動作します。また、MediaStreamerというDNSサービスを利用することで、コンソールやスマートテレビのストリーミングサービスのブロックを解除することも可能です。これにより、自宅のどのデバイスでもストリーミングを楽しむことができます。
世界中から無制限にアクセス可能
ExpressVPNは、105か国に展開している大規模なネットワークを持っています。これにより、世界中のさまざまなサーバーにアクセスでき、インターネット上の地理的制限を回避することが可能です。私が中国にいる間も、アメリカや日本のサーバーに接続することで、地元のコンテンツやサービスにアクセスすることができました。
絶え間ない改善
ExpressVPNのネットワークは常に改善されています。同社のエンジニアチームは、複数のエンドポイントからのパフォーマンスを毎日テストし、速度を継続的に最適化しています。このような取り組みのおかげで、常に高速で安定した接続を維持することができました。特に、動画のストリーミングやオンラインゲームをする際には、その速度と安定性が大きなメリットとなりました。
2. 高いプライバシー保護
TrustedServerテクノロジー
ExpressVPNのサーバーは、揮発性メモリ(ハードドライブではなくRAM)でのみ実行されます。この「TrustedServer」テクノロジーにより、サーバー上のすべてのソフトウェアとデータは、電源をオフにしてから再度オンにするたびに消去されます。この仕組みにより、ユーザーのアクティビティが記録されることなく、プライバシーが保護されます。
第三者監査
ExpressVPNは、PwC、Cure53、KPMG、エフセキュアによる12件の第三者監査を業界最多で完了しています。これにより、同社のセキュリティとプライバシー保護が外部の専門家によって確認されています。このような取り組みは、ユーザーに対する信頼性を高めています。
Network Lock(キルスイッチ)
Network Lockは、ExpressVPNのキルスイッチ機能です。この機能により、VPN接続が突然切断された場合でも、ユーザーのインターネットトラフィックが保護されます。Windows、Mac、Linux、ルーター版のExpressVPNアプリに標準装備されています。この機能のおかげで、万が一の時にもプライバシーが保護される安心感があります。
ノーログポリシー
ExpressVPNは、アクティビティログや接続ログを一切保持しないことを約束しています。このノーログポリシーにより、ユーザーのオンライン活動が追跡されることはありません。詳細については、同社のプライバシーポリシーで確認できます。
マルウェア保護
ExpressVPNのビルド検証システムは、製品にマルウェアがないことを保証しています。また、バグバウンティプログラムにより、製品の脆弱性を発見した個人に報奨金が支給される仕組みがあります。これにより、セキュリティが常に強化されています。
3. 優れたカスタマーサポート
ライブチャットと電子メールによる24時間週7日のサポート
ExpressVPNは、24時間週7日のカスタマーサポートを提供しています。ライブチャットや電子メールを通じて、平均して数秒で応答が得られる迅速なサポートが受けられます。実際に私も何度かサポートに問い合わせましたが、いつも迅速で丁寧な対応を受けることができました。
30日間返金保証
ExpressVPNは無条件の30日間返金保証を提供しています。これは、サービスに満足できない場合、理由を問わず全額返金を受けられるというものです。この返金保証のおかげで、安心してサービスを試すことができました。
Lightwayプロトコル
ExpressVPNは、次世代のLightwayプロトコルを独自に開発しています。市販のプロトコルを使用する他のVPNとは異なり、このプロトコルはゼロから構築されており、接続がより速く、より信頼性が高く、より安全です。私の体験でも、このプロトコルのおかげで非常に高速な接続を維持することができました。
速度に最適化された10 Gbpsサーバー
ExpressVPNのグローバルネットワークは、速度に最適化された10 Gbpsサーバーを使用しています。これにより、高速接続を提供するサーバーが常に近くにあり、どこにいても快適にインターネットを利用することができます。
まとめ
これらの理由から、私はExpressVPNを選びました。中国での1年間の生活においても、台湾での5年間以上の生活においても、ExpressVPNは非常に頼りになるツールでした。高速で安定した接続、広範なサーバーネットワーク、優れたプライバシー保護、そして迅速なカスタマーサポートなど、数々のメリットを享受することができました。
VPNの選択に迷っている方には、ExpressVPNを強くお勧めします。その優れた機能とサービスは、どんな状況でもあなたのインターネット体験を快適にしてくれるでしょう。続く記事では、ExpressVPNを使ってみた実体験をご紹介します。
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